うらちょうにお店を構えて40年以上
夜になると青い看板に行燈に光がともる。うらちょう商店街で一番の老舗「来幸」。
来年で45年創業。長い年月、うらちょうとともに歩んできたお店だ。
「40年以上前からうらちょうは変わっていないよ」
マスターの鈴木さんは語る。
一品の下ごしらえ、串焼きを匂い。お店は食欲と酒欲を掻き立てる匂いが漂っている。
お酒を飲みながらマスターのお話を聞くとしよう。
人情あふれる人間らしい町
「うらちょうは、人情あふれる人間らしい町だよ。小田原を昔から知る人、その中でも知る人ぞ知る!という地元の人が楽しむ店が多いのがうらちょう。地元の人たちで楽しく呑んでるから、とても小田原らしさを知ることができる商店街なんだよ」
マスターのお話は、お店自慢の新潟のお酒によく合う。辛口だけど、飲みやすい。どんどん酒が進んでしまう。
だがしかし、地元の人ばかりが集うとなると、ご新規さんなんかは歓迎されないのだろうか。。。少し不安にもなった
「いやいや。ご新規さんは大歓迎だよ!小田原らしいからこそ、小田原の雰囲気を移住してきた人や観光の人に味わってほしいな。それにうちのお店は東京の常連さんなんかもいるんだよ。小田原が好き!っていう都内や神奈川の常連さん。これも一種の小田原らしさだよね(笑)」
新鮮で絶品!お料理の数数
実は筆者は今日が 来幸さん初飲み。一人で飲む贅沢な時間。
メニューをみると、おいしそうなメニューが並ぶ。しかし、なかなか決められない。そんな贅沢な悩みを楽しみつつお腹も減ってきた。
「だったら、前菜、メイン料理、焼き鳥の3皿はどう?好き嫌いやアレルギーを聞いて前菜、メイン料理、焼き鳥を順番にだすよ。3皿で2,000円」
なんとも贅沢なのにお財布に優しい!こんな楽しみはなかなかない。
これには迷わずお願いをした。
「実はうちの常連さんはメニューをみないんだよね。自分の好みや”おすすめは?”という注文の仕方をする。常連の10割はお任せメニュー(3~4皿 2,000円)を注文するんだよ。
とりあえずこれを注文して、足りなかったら注文してね、というのがうちの楽しみ方!」
料理はどれも絶品で、これまたお酒がどんどん進む!日本酒は必須だ。
だがしかし、どうしてこんなにも新鮮な料理が格安で楽しめるのだろう。
お肉屋さんとお魚屋さんの息子だからおいしい肉も魚も知っている
マスターは生まれも育ちも小田原。
「父は魚屋、母は肉屋。だから新鮮な魚も肉も知っているし、手に入る」
マスターが出してくれる料理は確かにどれも絶品だが、特に肉・魚は最高だった。
お酒を飲み、マスターとの話も楽しみながら、締めは大人気の「ウニの卵かけご飯」にした。
こんなにもお酒にあい、おいしく、贅沢な卵かけご飯あっただろうか。どんぶりで食べたかったが、さすがにこらえた。でもきっと後一杯のんでいたら「どんぶりでください」と言っていたかもしれない。
うらちょうから知る小田原
小田原は歴史ある街。飲み屋にも歴史がある。
もっとそんな小田原の歴史や魅力を飲みながら語りたい場所だ。
いろんな人と人脈があるオーナーさん
小田原うらちょうの裏の歴史をお酒飲みながらおいしいお肉を食べながら、ぜひ自分だけの裏時間を楽しんでほしい